株式会社ビーグルサイエンス

Beagle Science Corp.

球面テキスタイルの作り方(立方体展開図ベースの例)

ここでは球体の全面にクローバー柄のテキスタイルを貼り付けるまでの工程を説明します。

基本的な流れとしては、上下左右で繰り返し模様を作成できる柄のテキスタイルを選定し、それを立方体展開図に加工した上で、弊社にて球体展開図に変換することになります。

(1) テキスタイルの柄の選定

球体に貼り付けたい柄のテキスタイルを用意します。ここでは左のクローバー柄を用いることにします。

柄の選定の際のポイントですが、通常のテキスタイルの柄は上下と左右の2方向にて連続できれば問題ありませんが、立方体にする場合には、4辺のいずれといずれが接した場合でも柄が維持できるようなものを選ぶのがよいです。その理由に関しては下の流れの説明の中でお分かりになるかと思います。

(2) テキスタイルを正方形に変形

今回選んだテキスタイルは微妙に縦長の長方形でしたので、縮尺を変えて正方形にします。あまりに正方形からかけ離れている画像の場合は、無理に立方体に拡大縮小したとしても立方体作成には適しません。

(3) 立方体展開図の形式に配置

正方形のテキスタイルを立方体展開図の格好に6面配置します。立方体には正方形の面同士が接する場所が12ヵ所ありますが、この時点で6ヵ所の辺において、ずれのない接触ができます。

5ヵ所は図において正方形が接している辺で、残り1ヵ所は左右両端が最終的につながるのでこのままでずれのない接触になります。

(4) 接合部にずれのある辺を経由する部分から画像を削除

立方体展開図の周囲の部分(左端と右端は除く)は、そのまま折りたたんで立方体にした際に接触する辺でずれが発生するので、まず、その辺にかぶる図柄を削除します。

この後の工程にて残りの6辺で接合する部分の柄を合わせます。

(5) 接触面の柄の追加、その1 - 立方体展開図の回転

上面の正方形と中央右から2番目の正方形の接触部分に関して、また、下面の正方形と中央右から2番目の正方形の接触部分に関してずれのない柄にするために、まずは、正方形を90度回転させた上で移動します。

立方体として折りたたんだ際に接触する面をつなげる作業になります。立方体展開図を別の立方体展開図に変形するという言い方もできるかと思います。

(6) 接触面の柄の追加、その1 - 柄の追加

上面の正方形と中央右から2番目の正方形の接触部分に関して、また、下面の正方形と中央右から2番目の正方形の接触部分に関して、クローバー柄をうまい頃合いで配置します。

この作業により、ずれが発生していた残り6辺のうち2辺に関して、ずれを直すことができます。

(7) 接触面の柄の追加、その2 - 立方体展開図の回転

上面の正方形と中央一番右の正方形の接触部分に関して、また、下面の正方形と中央一番右の正方形の接触部分に関してずれのない柄にするために、更に、正方形を90度回転させた上で移動します。

立方体として折りたたんだ際に接触する面をつなげる作業になります。立方体展開図を別の立方体展開図に変形するという言い方もできるかと思います。

(8) 接触面の柄の追加、その2 - 柄の追加

上面の正方形と中央一番右の正方形の接触部分に関して、また、下面の正方形と中央一番右の正方形の接触部分に関して、クローバー柄をうまい頃合いで配置します。

この作業により、ずれが発生していた4辺のうち2辺に関して、ずれを直すことができます。

(9) 接触面の柄の追加、その3 - 立方体展開図の回転

上面の正方形と中央一番左の正方形の接触部分に関して、また、下面の正方形と中央一番左の正方形の接触部分に関してずれのない柄にするために、更に、正方形を90度回転させた上で移動します。

立方体として折りたたんだ際に接触する面をつなげる作業になります。立方体展開図を別の立方体展開図に変形するという言い方もできるかと思います。

(10) 接触面の柄の追加、その3 - 柄の追加

上面の正方形と中央一番左の正方形の接触部分に関して、また、下面の正方形と中央一番左の正方形の接触部分に関して、クローバー柄をうまい頃合いで配置します。

この作業により、ずれが発生していた残り2辺に関して、ずれを直すことができます。

(11) 立方体6面の全面でずれのないテキスタイル柄立方体展開図の完成

以上の工程を経て、立方体展開図において、6面いずれの接触箇所でもずれが発生しない、テキスタイル柄の立方体展開図が完成しました。

貼り付け後の球体

(12) 球体の全面テキスタイルの完成

上記で完成した立方体の展開図である6面の立方体を弊社にて演算することにより、以下のような球体展開図にすることができます。球体のいずれの部分でもつなぎ目のない全球面テキスタイルが完成しています。